「やまがら」の意味は?
やまがら倶楽部の会員名簿です。会員である意識を統一する為に毎年作成しています。内容は、会規約・年間活動計画・会員名簿と関係機関・会員別の品種作付け面積・県認証特別栽培米の栽培指針等が記されています。年一回の総会(2月)には会計報告や会の活動内容が審議され、懇親会も行います。現在の会長は(株)やまがらの取締役で、会の中心的存在である吉崎良咲さんです。
そもそも「やまがら」の意味ですが、潟東地区の昔からの言葉で、農家の中の農作業を行う中心的存在の人を言います。隣接地区の我が曽根地区では「やまごろ」と言います。私が若い時の40~50年前位には、父親と一緒に農家へ商談に行くと、農家の婦人やお年寄りに「この家のやまがら(やまごろ)は在宅中か?」と尋ねたものです。実際に肥料や農薬の購入の権限を持っているのは、やまがら(やまごろ)だからです。
但し、近年はその言葉を知らない農家も大半になっています。恐らく60才以下の人はほとんど知らない言葉だと思います。昨年、西川地域コミュニティ協議会から出版された方言集「西川弁大全集」には「やまごろ」は紹介されていませんでした。そんな消えかけた方言を復活させたのは地域農業を再生させる意味合いも込められているのです。