ブログ

父(光一)からの手紙①

会社案内に紹介していますが、弊社の操業開始は明治38年です。しかし大東亜戦争の影響により、米や肥料等の流通は国の直接管理となりました。祖父が創業し、年間20,000俵の米を扱っていた小野久商店は昭和17年に一旦廃業することになりました。家業を継いでいた父は22歳で満州国(今の中国)の満州鉄鋼所に就職し、サラリーマンとなりました。戦後復員してきた父が昭和25年に事業を再開するまでの約8年間、商売は空白となりました。戦争の真っ只中、いつ召集令状(赤紙)が届くか分からない不安の中、故郷に送った手紙が数通残されています。

次回のブログでは手紙の内容を少し紹介したいと思います。父が生きていたら怒られそうですが、父の人柄や時代背景など、私にとっては多くの事を考えさせてくれる貴重な手紙です。

 ※ 康徳9年とは満州国の元号で、昭和17年(1942年)と同じです。時代を感じます。